円高
円高とは、昨日1ドル=120円だったのに、今日は1ドル=100円になることです。
長期的に見ると戦後一貫して円高ドル安傾向です。
先後しばらくは1米ドル=360円の固定相場であり、その後1米ドル=308円に切り上げられ、1972年2月に完全変動相場に移行します。
移行後も順調に円高は進み1985年頃には200円に近づきました。
当時は内外価格差が話題にのぼり日本は物価が高いと言われてきました。
現状を見れば円が安すぎたのだといえますが、10数年で100近い円高だったわけで、あれ以上の急激な変動は到底耐えられなかったわけで、今は少なくともアメリカに比べて物価高ということは無いわけです。
80年代、女子大生やOLさんは年に一回海外旅行に行ったものです。
円高傾向(今見れば円安ですが)で内外価格差から海外で買い物をすると割安感があり、こぞって海外旅行に出かけたものです。
1995年には一時1米ドル=80円を割り込み70円台となりました。
海外ブランドブームの下支えにはなっていましたが、輸出産業はたまったものではありませんでした。
大企業はかなり前から円高対策を進めていたので一応平気な顔をしていましたが中小企業中心の輸出産業は一部のハイテク部門などを残して軒並み消え去りました。